「会社にくるなんて珍しいね!なんか揉め事またあった?」 たけるは振り向いた。 「ゆう…久しぶりだな」 「たける君メールしてもなかなか返事くれないし」 「売れっ子が何言ってるんだよ」 たけるに声をかけたのは、樫本ゆうだった。 二人は話しながら廊下を歩いた。 「今日は何しにここにいるんだ?」 「ファンレターとプレゼント見に。事務所じゃなくてこっちにきちゃう分もあるからさ…そういや同窓会あるでしょ?行く?」 「高校のか?…俺今住んでるの、実家じゃないから知らないけどあんの?」 「ゆうもこないだ母親から電話あって。…そうだ!いつになったら家に連れてってくれるの?」 「お前は連れてけねーだろ。自分の立場考えろよ」 ゆうは少しふてくされながら、たけるの腕を掴んだ。 「いいじゃん!ゆう料理とか結構出来るよ!たける君の小説読みたいし!」 「今度読ませてやるから。じゃあな」 たけるは扉をあけ中へ入った。 「相変わらずガードかたいな…」 「真理ちゃん、 実はさ…たけるさんに告白されたんだよね…」 晴子の部屋で一緒にご飯を食べていた真理は、思わず食べていたカレーを吹き出しそうになった。 「えっ?えっ?えっ?ほっ、本当ですか?」 晴子は無言で頷いた。 「やるなぁ…下田さん」 「でも返事しようとした時に、勝さんがきてうやむやになっちゃって」 「えっ?えっ?えっ?いつ?いつ言われたんですか?」 「やけに乗り気だね真理ちゃん……そうだね、今日…かな? 夜中眠れなくて公園で二人でブランコ乗ってて」 「で?で?どうするんですか?」 「真理ちゃん完全にキャラ違うよね…あっもちろん…」 晴子は少し顔が赤くなった。 その表情を見て、真理はピンときた。 「好きなんですね」 無言で赤らめながら頷いた。 「じゃあ帰ってきたらラブラブですね!」 「えぇ?もうやだなぁ!それより真理ちゃんはどうなの?勝さんの事!」 真理は一瞬にして顔が曇った。 いけない事聞いちゃったかな… 「あたし…どうしたらいいかわからないんです」 「わからないって?」 「人…好きになったって…初めてなんで」 「マッ、マジで!?」 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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