★パラダイス☆


「大変申し訳ございません!自分でなんとか探します!」
パニックになっていた。
「大丈夫だよ。気にしないで。これくらい構わないし、元々僕王族じゃないし」
そう言って、聡はにっこり笑った。
あぁ…凄くいい人だ。
「あなたみたいな人が王様になったら、この国は良くなるでしょうね」
「そんなこと言われると照れるよ。ただ、うちは貧乏だったし、僕が王子候補になる事で、家に寄付がもらえるみたいだったから、役にたちたかっただけだよ」
思わず莉乃は聡の手を握った。
「偉い!偉すぎる!あたし、あなたみたいな人に仕えたいって今思った…って、じゃない、思いました」
聡は軽く笑った。
「ここをまっすぐ行けばつくよ。莉乃ちゃん、じゃあ僕の専属になるかい?」
「えっ…本当ですか?」
「あぁ。君とはなんだか話も合いそうだし。旅の話聞かせてよ。それに敬語使わなくていいよ。聡って呼んで?…莉乃ちゃんはいくつなの?」
「17」
「その年で旅してるって何か事情があるんだね。僕は20才。寛一さんには僕から言っておくよ。じゃあ朝9時に起こしてもらえる?」
にっこり笑い大きく頷いた。
「じゃあ…聡…君。明日9時に五階のあの木の前の部屋だよね!」
「あぁ。頼んだよ。そうだ明日他の奴にも紹介してあげるよ」
すると階段から晶が降りてきた。
「あっ!寛一に殴られた子だ!」
二人は声の方を向いた。
「何ナンパしてんだよ、聡。やらしいな」
「お前と一緒にするな。迷ってたから案内してたんだ。今日から使用人になった莉乃ちゃん。莉乃ちゃん、こいつ晶。王子候補の1人だよ」
この人…
「手をふってらした方ですよね?」
「そうそう、俺」
「なんだ、知ってるの?」
手をふっていて、寛一に殴れた話をした。
聡の楽しそうに笑ってる姿を見て、なんだか莉乃は微笑ましい気分になった。
「なに、にやついてんだよ」
思わず晶につっこまれた莉乃は顔が真っ赤になった。
「ちっ、違います!失礼します」
顔をかくしながら走って行った。
なんだか今日1日いろんな事あったけど…いい人多いし、これから…楽しそう…だ…なぁ………
ベットに倒れ込むように莉乃は眠った。
「なぁ晶。あの子僕専属にしたから」
「聡、独り占めは不味いだろ。俺にも味見させろよ。あーゆー純な感じ…」
「僕のいただいた後ならね」

[先頭ページを開く]
[指定ページを開く]


<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ