「落ち着いた?」 望は莉乃に暖かい紅茶を入れてあげた。 「ありがとう…ございます」 望は莉乃の隣に座った。 「少し…ここに一緒にいる?1人は嫌だろ?」 莉乃は頷いた。 望は優しく微笑んで、優しく肩を抱いた。 「聡の事…」 莉乃は望の言わんとする事がわかった。 「大丈夫です。それに元はあたしがいけないんですから。はっきりさせないで、ずるずる…」 莉乃は紅茶を眺めながら言葉途中に笑った。 「もう、大丈夫ですから」 「うん」 コンコン 望は扉をあけた。 「莉乃。ここにいて」 そう言うと出ていった。 莉乃はベットに横になった。 あっ…… なんだろう、凄く凄く落ち着く… いつの間にか莉乃は深い眠りに落ちていた。 望はバルコニーに出た。 「なんだ?」 望の後ろには都が立っていた。 「望さん…あの女がいいの?」 「僕は彼女と一緒にいる事に決めた。結果次第では、この城を出ていく」 「じゃあ…私はどうなるの?」 「僕以外の男を探してくれ」 望はバルコニーにもたれるように立ち空を見上げた。 「あと、もし彼女に何かしたら僕が許さないからな」 都はじっと自分の足を見つめていた。 「ずっと、ずっと一緒にいたのに…小さい頃からあなたのお嫁さんになるのが夢だったのに…」 望は都の前に立った。 「ごめん…」 望は都に頭を下げた。 その瞬間望は崩れ落ちた。 「あなたが悪いんだから!」 都は泣きながら望に言った。 そこに光が通りかかった。 光は目を疑った。 「都…?…お前」 都は振り返った。 手元には血のついたナイフを持って。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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