★パラダイス☆

17

今日は1日休みだ。
いつも朝5時起きなので、昼近くまで寝ていられる事に幸せを感じていた。
コンコン
誰だろう…
半分寝ぼけながら扉をあけた。
「はい…」
あけると笑顔で聡がたっていた。
「おはよ」
バン!
思わずおもいっきり閉めた。
「さっ、聡君!?」
「おはよ。休みだろ?出掛けない?…あけて」
えっ?
「むっ、無理だよ!」
パジャマだし、髪の毛ボサボサだし!
「せめて10分…やっ、15分待って」
「別に気にしないよ」
「あたしが気にするの!」
莉乃は大慌てで着替え、髪の毛を整えた。
メイク!メイク!
ガチャ
聡が入ってきた。
「ちょっ…だっ、誰が入っていいって言ったのよ!まだ駄目!」
聡は笑いながら言った。
「もう着替えてるじゃん」
「化粧してない!いつも一応してるし!」
聡はきょとんとした。
「しなくていいよ。そのまんまでも可愛いから」
聡があまりにも真顔で言うので、莉乃は顔が真っ赤になった。
「なっ…何言ってるのよ」
「えっ?別に僕、本当の事言っただけだよ」
ますます莉乃は顔が赤くなった。
「よくそう言う恥ずかしい事言えるね。晶様の影響なんじゃないの?」
聡はベットに座った。
「ははっ、そうかもね。でも嘘じゃないからいいんじゃない?」
この人は…
莉乃はそれから恥ずかしそうにしながらメイクをしだした。
鏡越しに聡がにっこり笑いながら見てる。
莉乃は鏡越しに言った。
「見ないでよ」
「どうして?」
「どうしてって……もう部屋にいていいから、こっち見ない!わかった?」
「はいはい」
聡は窓の外を眺めた。
鏡越しに莉乃はその姿を見て嬉しく思う半面複雑な気持ちでいた。
聡君は、あたしの事が好きだ。
今よくわかる。
メイクをしている鏡の自分の目をじっと見た。
その瞳の奥にうつるものは、傷つけたあの人…
一瞬動きが止まるが、目を閉じ小さく深呼吸をした。
「聡君。どこに行こうか?」
聡は立ち上がり二人は部屋を出た。
二人が付き合ってるらしい噂はすぐに流れた。
農家出の聡は、本人の能力を高く評価されているが、やはり他は全てそれなりの家の出なので、やはり王子様の隣のポジションとしては、より高い位置を望むため周りの群がる女共の評価は低かった。
しかし、それゆえすぐに落とせるのでは?というのがあるため、二番目の相手や、体だけの目的くらいに付き合う人間は多くいた。
しかし莉乃と正式に付き合い出したとたん遊ぶ事はなくなった。
やはり王子には代わりないため、厳しい目で見る人間もたくさんいた。
窓の外から二人が歩いていく様を望はじっと見ていた。
聡に向ける莉乃の笑顔をじっとただ見つめていた。

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