12月24日。 由香と別れた後、推薦がとれ、いろんな学校行事があり、大学近くでいい部屋がないか探したり、友達と遊んだり、気が付くと2学期も終わろうとしていた。 由香は、アドレスを変えた。 メールが届かず、電話も拒否された。 家もすれ違いで合わなく、忙しかったこともあり会っていない。 綾瀬ともあの責めた日以来今までみたく話してない。 怖がられてるように感じる。 凄い勢いでなりふり構わず責めた。 1人になった。 集中してる時は頭にないが、ふとした瞬間、由香の顔が思い浮かぶ。 新しい恋をしようとは思えない。 しかしあの子は追い詰めれば、追い詰めるほど無口になり、「もういい」と突き放す。 10年いればそんなこともわかってる。 なりふり構わず最初は思いを伝えたが、あの時の泣き顔を思い出すと、これ以上傷つけたくない。 あと何年かして、偶然家の前で会った時、「あんなことあったね」と思い出話が出来るせめて幼なじみに戻れたら…それで充分だ。 俺はその時、まだ胸に痛みを抱えたままだったにしろ。 たとえ新しい恋をしたとしても、この気持ちは忘れられないかもしれない。 それでもまた、笑って……… あっ… 由香……… 由香が孝平と笑いながら歩いている。 笑ってる。 楽しそうだ。 良かった、笑顔が見れて。 たとえ俺に向けられた笑顔じゃなくても。 和彦は声をかける事なくすれ違った。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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