10月1日。 昨日和くん所の文化祭へ行った。 トイレで話す声。 和くんはあたしの知らない人間とキスをした。 あたしには付き合い初めてから……… たとえそれが不慮の事故だったとしても、来年にはこの街にいない。 ただでさえ、高校生と中学生で違う事が山ほどある。 付き合ってるのに、道で「可愛い妹さんだね」と言われた。 親に見つらないようにしてたけど、でもバレるどころか兄妹みたいとまだ言われ、さらには「この子に後輩でいい子いたら紹介してあげて」と言われる始末。 やっぱりあたし達は、兄妹であって、恋人ではないのかもしれない。 あたしには、早いのかもしれない。 ……チクッ 兄妹だよ。 ズキッ。 でも心が傷を受けてる。 学校の非常階段の角で座っていた。 「いた!」 「木谷君…」 「教室行ったらいないし、でもカバンあったから探してて。……昨日彼氏の文化祭行ったんだろ?何があったの?昨日は、変にツッコまない方がいいと思って聞かなかったけど」 木谷君… 優しい… いつも明るくて気にかけてくれる… 「木谷君…」 「ん?」 「彼氏と別れる…」 「えっ…それって」 頷く。 孝平は満面の笑みを浮かべる。 「ほら!言っただろ、僕達やっぱ付き合う運命なんだよ」 「…ぶっ、あはははっ」 思わず吹き出した。 ずっと笑っていた。 そう、これでいいんだ。 これで… [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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