「由香!何みてんのよ」 友達の加奈子が覗きこむように言った。 「間に挟まってて」 今日、2月13日。 明日はバレンタインデーと言う事で、 友達の加奈子と二人、チョコ作りに励んでる。 さらにクッキーを作るという加奈子に、料理本を開くと、あたし、橘由香と、一之瀬和彦の幼少時代の写真が出てきたのである。 「イケメン彼氏、幼なじみでしょ?小さい頃も超可愛いじゃん!昔からラブラブなの?」 「よく遊んでたけど、兄妹みたいなもんだよ」 「そうなの!?」 そう、あれは…… 5月1日。(多分) この日あたしは、将来彼氏になる一之瀬和彦、当時8才と出逢う。 橘由香、まだ5才でした。 父親が、支社勤務から本社勤務になり、この街に引っ越してきた。 隣に住む、和くん、当時は「お兄ちゃん」と呼んでいて、周りに子供が少ない事と、 我が家が共働きで自分を見てくれる人がいないため、よく和くん家にいた。 まさかその10年後、恋人同士になろうとはつゆしらず。 あっ……でもよく 「由香!お兄ちゃんのお嫁さんになる!」 なんて話してたっけ…… 子供なんてそんなもん。 お兄ちゃんから和くんと呼ぶようになったのは… [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
w友達に教えるw [編集] 無料ホームページ作成は@peps! |