屋上でいつも昼ご飯を食べている加奈子と由香。 加奈子は食べ終わり、晴れ渡る空を見ながらぼんやり呟いた。 「学さん…彼女いるのかしら…」 「あぁ、いんじゃない？」 どうでもいいよと言う口調で、デザートをつまみながら由香は答えた。 「えぇ！由香知ってんの？」 「いっ、いや知んないけど、結構かっこいいし、２５でしょ？彼女の１人や二人いるでしょ」 「結構？結構じゃないわよ！超イケメンだよ！」 ビックリした由香はデザートのイチゴを地面に落とした。 「つっこむ所そこ？」 あきれた感じでため息をついた。 だってそうでしょ？ 芸能人並にイケメンじゃないですか！ しかもスタイル抜群な上優しいし、大人！ あぁぁぁぁぁ、もう最高！ 思わずガッツポーズをして立ち上がる。 「あたし、下降りるから」 完璧に無視し、お弁当を片付けた由香は階段を降りて行った。 「由香さーん、待ってよぉ」 慌ててお弁当を片付けて、後を追おうとしたら、下にひいていたマットが舞い上がった。 「あぁ！」 追いかけて捕まえようとすると、１人の男の子が眠っていた。 見ると透き通るような肌、長いまつ毛…見とれていると男の子が起きた。 「ん…？あぁ…さっ、沢村さん？」 飛び起きた男の子は慌ててメガネをかけた。 真壁準一だ。 「あぁ！」 もの凄くでかい声で加奈子が叫んだ。 「どっ、どうしたんですか？沢村さん」 「あっ、あんた美術部の…」 準一はにっこり笑って答えた。 「５組の真壁準一です。部活の初日にも言ってますけど」 固まってしまった。 あのメガネ猿。 メガネ外すとイケメンですかぁ!? [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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