イ・ケ・メ・ン

好きな人です!

今日は部活の日なので、部室へ急いだ。
勢いよくドアをあけると、準一が片付けをしていた。
「加奈子」
まっすぐ準一の元へ行き言った。
「なによあの絵!私あんなに可愛くないよ」
するとにっこり笑って言った。
「僕にはそう見えたんだけど」
加奈子は涙目を抑えながら、二人で笑った。
「じゅん、帰るよね?下駄箱で待ってて」
そう言うと加奈子は体育館へ向かった。
行くとバスケ部が練習している。

その中に真吾がいた。
真吾は加奈子に気付いて走ってきた。
「見にきてくれたの?」
加奈子はめちゃくちゃ笑って言った。
「ごめん、私やっぱ付き合えない。好きなんだ、彼の事」
そう言うと、小さく真吾は言った。
「そっか……頑張れよ」
笑顔で頷くと、準一のまつ下駄箱へ急いだ。
「じゅん!」
大きく手をふってかけよった。
「帰ろうか」
準一が言うと二人は手を繋ぎ、自転車置き場へ向かった。

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