イ・ケ・メ・ン

揺れてます!

公園のベンチに座り、真吾に全てを話した。
「ごめんね、こんな事話す事じゃないよね」
うつむきながら無理やり笑顔を作って言った。
すると真吾が立ち上がって言った。
「俺にしなよ」
えっ?……
「俺だったら、障害ないよ。ずっと俺、日射病の子、気になってたんだ。アドレスとか聞けば良かったって!…そうしなよ」
普通だったら彼氏がいるんだから断る所だが、さっきの準一が美里に味方した事がよぎった。

「考えさせて」


その時準一は美里と別れたあと、部室の別部屋にいた。
「あともう少しだね」
美術部担当、岩下学が言った。
「はい」
「凄くいいと思うよ」
準一はある作品を完成させようとしていた。

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