イ・ケ・メ・ン

委員です!

沢村加奈子!
自転車に乗れません!
そう、運動神経ナッシング!
0なんです!
「なのに、体育委員って!なんなんだぁぁ!」
また思わず口からもれていた。
「まぁまぁいいじゃないの、加奈子さん♪」
ルンルン気分で由香が言った。
「由香は運動神経いいし、祭り事好きだからいいけど…」
クラスで4人体育委員を作らなくちゃならないが、由香がおもいっきりHRで手を上げたため、道連れにされた。
「今日本当はバイトあるのに。
1時間ずらしたけど、火曜はじゅんと一緒に入る日なのに」
「いいじゃん!帰りは一緒に帰ってんでしょ」
そうですけど!
でも一緒に行きたいじゃん!
あの妹の話も会って話すからって、まだ詳しく聞いてないし!
他の日も、最近準一は部活に出たいからと、バイトは火曜以外会わないし!
でも部活行ってもなんだか知んないけど、1人別部屋で描いてるし!
つまらんぞぉぉぉぉ!

教室に入ると、真吾が座っていた。
「あれ?」
向こうもこちらに気付いてやってきた。
「沢村さんも体育委員?」
「道連れなんですけどね」
少し嫌そうに言った。
「ごめんよ、加奈子!あっ、あたし橘由香!よろしくね」
「こないだ一緒にいた…本上真吾です。委員頑張ろうね」
自己紹介を軽くして、委員会は始まった。
つまらん…
委員なんて、めんどくさい。
片付けたり誘導したり…
でもこれやってれば、競技あんまり出ずに済むかな?
なんて甘い考えをしながらボーッと聞いていた。
フッと真吾と目が会うとお互いにっこり笑った。
イケメンは制服でもイケメンだわぁ♪
真剣に聞いてる姿に、最近忘れかけてた血が騒いだ。
彼氏はいても、かっこいい男見ると、やっぱウキウキしちゃうよねぇ〜!
そんな乱れた頭で、委員会の話がさっぱりな中終わり、猛ダッシュでバイト先に向かった。
行くと準一が店長と話していた。
軽く会釈をし、準一と目が会いにっこり微笑むとすぐに着替えた。
バイトが終わり、いつものように、準一の自転車に二人で乗り、加奈子の家に向かった。
その間、美里の事、女子校でうまくいかなくなったので、転校してきた事、真吾に助けてもらった話や、委員で一緒になった話をした。
さすがに、準一を待っていて倒れたなんて話して、気を使われたくなかったので適当に言った。
加奈子の家についた時には二人のモヤモヤは少し晴れていた。
だけど加奈子は、美里が準一の事が好きで一緒に暮らしてる上、同じ学校になった事に不安も感じていた。
準一は準一で、真吾の存在を気にかけていた。
でもお互いその事には触れず、別れた。
お風呂に浸かりながら加奈子は、
今までなかった『好きだからこその不安』に戸惑いを感じていた。

[先頭ページを開く]
[指定ページを開く]


<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ