イ・ケ・メ・ン

待ち合わせてます!

こない…。
私、時間間違えたのかな…。
メールしても返事ない。
電話も留守電だし、家のもでない。
まさか、急にバイト入ったとか?
電話してみよう!
「あっ、あの沢村です。真壁君って今日入ってますか?
…あっ、入ってない…ありがとうございます、
明日私…ハイ!入ってます。じゃあ失礼します」
……バイトじゃない。
友達の携番とか知らないしな…
事故とか?
どうしよう…
そうだよ!あの真面目なじゅんが、遅れるなんておかしいよ!
あっ、


か………
バタッ
加奈子はあまりの暑さに日射病で倒れてしまった。
……いっ、意識がぁ………
誰か…あおいで…
意識がちゃんと戻ると、日影に誰かが運んでくれていた。
下に下げてた頭を上げると、超イケメンが、雑誌であおいでくれている。
「大丈夫?」
のぞきこむように、イケメンは心配そうに言った。
いろんな意味で、クリティカルヒット!
「大丈夫です」
あきらかに作り声で言った。
しかし、やはり倒れてたため、心の中ではガッツポーズを作りたいが、青ざめた表情で立ち上がろうとした。
「すみません、ありがとうございます」
しかし、よたってしまうと、イケメンにもたれかかるように倒れかけた。
「まだ顔青いから、無理に立たない方がいいよ」
そう言って加奈子を座らせた。
「飲み物買ってきてあげるからここにいて」

そう言ってイケメンはコンビニに走って行った。
青くなりながらも、思考回路が微妙ながらも思った。
イケメンで優しいなんて、最高じゃん…
日射病なんてどれくらいぶりだよ…
そだ、昼一緒にしようって……
じゅんと…
言ってたけど、朝私ぎりで起きた…
から、朝も食べてないんだよな。
イケメンが走ってきた。
「ハイ、これ」
「すみません」
受けとると、イケメンが「ちょっと待って」ともう一度ペットボトルをとり、キャップをあけ渡してくれた。
「ありがとうございます」
飲むと落ち着いた。
ふぅ…
深呼吸した。
イケメンの方を振り向くと、いたわるような優しい笑顔で言った。
「もう、大丈夫かな?」
ドキッ。
やっ、ヤバいっす。
今かなりときめいた!
頷くと立ち上がり、手を振ってイケメンは去っていった。
あぁぁぁぁぁ!
マジヤバいって!
超激好みだよ〜
少し悶えながらも加奈子は立ち上がった。
「さてと!………あ゛!忘れてたよ」
すっかり準一の事を忘れてた加奈子は、携帯をとりだした。
着信があり、準一だった。
留守電が入ってたのであわてて聞いた。
『もしもし、加奈子?準一です。
今日、ごめんね。まだいるかな?
実は、妹の美里が倒れて病院運んだんだ。
うち今親、海外旅行でいないんだ。それでまだ病院から出れそうにないんだ。とりあえず、また連絡するから、ごめん。埋め合わせ必ずするから…本当にごめん!えっ、あぁ今行きます。また連絡するから』
一件のメッセージを終わります。このメッセー
プチッ…
携帯を見つめながら無言でメッセージを消した。
胸の奥がぐぅと、なんとも言えない気持ちになったが、携帯をカバンに投げるように入れ、家に帰った。

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