「加奈子、挙動不審で怖いって」 仁王立ちで思いっきり言ってやった。 「何言ってんのよ!チェックしとかなきゃ、いつ誰にとられるかわかんないじゃない!由香は彼氏いるからいいけど、私も由香みたくイケメン彼氏が欲しいの!」 呆れた顔で、少し間をおいて冷めた口調で由香は切り返した。 「人間顔じゃないでしょ」 「出た!表向き発言!由香だって今の彼氏の顔!見てるでしょうが!内緒であんな隠し札持っちゃって」 そう、友達由香の彼氏はイケメンだ。 幼なじみだかなんだか知らないけど、あんなイケメン! 小さい頃から一緒にいたら、そりゃあんた頂いちゃうでしょうが! でも私はそれ以上の男をぜっっったいGETする! いらない闘志に燃える沢村加奈子は、大張り切りで入学式の会場となる体育館へ向かった。 「由香〜!込み込みで、全然男見えないよぉ」 友達はその言葉に完全無視し、先へ進もうとした。 「あっ、待って、キャー!」 段差を上がろうとしたが、上履きを中途半端にはいていたため、後ろに倒れかけた。 その瞬間、1人の男性が体を支えたのです。 キッ、キタ――――――――!!! 「大丈夫?気を付けなさいよ」 「ハイ…」 180はあるであろうスラリと伸びた身長。 サラサラな髪。 さわやかな笑顔。 ビシッと決まったスーツ。 あぁぁぁぁぁ!待ってましたぁぁぁ! って、アレ?……… 先生? せんせいぃぃ!? 制服デートを夢見た私が一目惚れした相手は、担任教師だった。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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