天国から地獄へ。 テストなんて大ッ嫌いだ！ 中間テストの結果が悪くて、この期末がヤバければ夏休みが、どす黒い最悪な夏休みになるかもしれない。 期末をなんとか乗りきり、小遣いをアップさせ、遊びまくらないと。 でもたかがテスト一週間前で何が出来るの！ テスト前は部活もないし、つまらない。 「はぁぁあ」 「今度は何よ」 もう由香はいつものごとく冷めた口調でいった。 「遊びに行きたい」 「真壁君に連れてってもらったら？」 「それが…」 林間学校が終わってから、準一はバイトを始めた。 部活にも顔を出してるが、終わると急いで帰る。 でもそのバイトをする理由が、親に携帯を持つなら自分で払いなさいと言われたらしく… 「携帯あった方が、加奈子とも学校以外で連絡とれるだろ？」 そう言ってくれたんです！ でもまだ付き合ってはないんです。 あの後もなんだかんだあり、まだ友達。 でもまぁ、付き合ってるようなもんかなって感じ。 ５組の女子達も諦めたのか、美術部を辞めた奴がいた。 まっ、私の勝ちよね！ ……でもあんまりあってないのはたしか。 そんなことを考えながら、今日も１日終わろうとしていた。 着うたが流れる。 知らない番号だ… でもワン着でもない… もしかして！ 「もしもし！」 電話の声は準一だった。 「えっと…加奈子？」 やっぱりそうだ。 「うん」 どうやらもうすぐ給料日らしく、携帯を買ったらしい。 しばらくは、久しぶりだと雑談をしていた。 テストの話になり準一が言った。 「じゃあ土曜日、バイトも試験前で休みだし、うちにくる？教えるよ」 家… 家ですか。 それって、恋には、 だ―――い、チャーーーンス！！ 行きます！ 行かせていただきます！ 「行く！」 時間と待ち合わせ場所を決め電話を切った。 向こうから誘うって事は、やっぱ誰もいないのかしら！ キャー――――！ それより加奈子よ、試験勉強なさいな。 [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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