出し物。 じゅんの5組は創作ダンスだった。 不器用ながらも踊る姿がなんとなく可愛かった。 あの女どもは失敗しやがれ!と念送りながら見てると、 間違えた奴がいて、笑ってやった。 うちのクラスは歌だが、覚える気ゼロで、口パクだった。 そして自由行動。 「じゃあ、由香さんあとでね♪」 ルンルン気分で、準一の元へ加奈子は駆けていった。 すると、待ち合わせた場所に準一を囲みクラスの女子が何人かいた。 面白くないと言った表情で近づくと、準一が気付き笑顔で迎えた。 「加奈子!ありがとう、来てくれて。じゃあみんな!」 そう言って、準一は女子に手を振った。 ざまあみろ!と言わんばかりに勝ち誇った顔で、 加奈子は一緒に歩きだした。 「どこ行く?」 するとモジモジした感じで、準一は切り出した。 「絵、描きたいんだ。加奈子をモデルに」 ビックリした。 たしかに手にはスケッチブックを持っている。 一瞬戸惑ったが、笑顔で言った。 「いいよ!どこで描くの?」 すると少年のような笑顔で指さし、手を引っ張られた。 あっ… 手…繋いでる… ちょっとドキドキしながら二人は小走りで、川の方へ向かった。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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