とはいえ、人間そうそう変わるもんじゃない。 「気にいったんなら言えばいいじゃない。 あんたみたいな子好きって言ってくれるなんて、そうそういないし。 あたしのお守りも半減して…って、聞いてないのかよ!」 最近ちゃんと二人きりでは話せてないんだよな…。 じゅんは携帯持ってないし。 部活もあいつらに邪魔されて、なかなか話せないし。 林間学校の出し物の練習とかで、部活がない日も話せないし。 何より渡り廊下渡らないと5組にはいけないんだよな…。 「なんか言った、由香?」 「もういい!」 「ゆっ、由香〜!」 本当に早く言わないと、じゅんは私がまだ学さんを好きで友達だと思ってる。 こないだの夢の発言とか、帰ろうって話してもなんか通じてないんだよな。 真面目だからな…。 あ〜あ…天気いいなぁ。 窓の外を見上げながらぼんやりしていた。 「はいこれ」 由香がプリントを出してきた。 「何これ」 「うちのクラスの出し物。 うちはやる気ないから歌だって。覚えてこいって。 歌ですか…。 めんどくさいなぁ。 ため息つきながら廊下を歩いていると、前から準一が歩いてきた。 「良かった!加奈子のクラス行こうと思って」 ドキッ! こいつ…ツボを獲てるな。 「どうしたの?」 少し上ずった声で言った。 「林間学校の自由時間、一緒に行動しよ」 「自由…行動?」 正直興味がなかったので、なんにも見てない。 「二日目の夜だよ。二時間だけだけど… でも友達と回るなら遠慮するよ」 「大丈夫!大丈夫だよ!回ろう」 二人ともにっこり笑いあった。 そして林間学校へ。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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