頭の中は『じゅん様』だらけ。 あぁぁ、いやん♪ どうしよう！ 私には彼氏が出来ちゃう？ うっへっへっへっへっ 「加奈子、気持ち悪い」 「ほえ？」 気持ち悪いとは失礼な！ 恋する乙女に向かって。 あっ、でも早く手を打たなきゃ！ 今はあいつ、猿じゃないんだ。 狙われたらヤバいじゃん！ キーンコーンカーンコーン チャイムがなると同時にマッハで、準一のいるクラスへ走った。 「あっ！じゅん！」 大きく手を振った。 こちらに気付くと少し赤くなりながら走ってきた。 「どうしたの？初めてだね、加奈子から来てくれるの」 「うん、あの…」 さすがに今ここで言うのは…おかしいか。 だっ、だよね。 「う～、あ～、今日、一緒に帰ろう？」 もの凄く良い顔をしたかと思えば暗くなってしまった。 「ごめん…僕も帰りたいんだけど」 ハッ！ 彼越しにクラス内を見ると、クラスにいる女子達が、 「誰だ、この女」 と言わんばかりに睨んでいる。 まっ、まさか… 「今日クラスで、今度の林間学校の出し物打ち合わせあるんだ…… 加奈子のクラスは何するの？加奈子？」 準一の言葉は半分も聞いておらず、 それよりもこの女子達をどうすべきか、闘志を燃やす加奈子であった。 こいつらぁ！ 私がイケメンにさせたんじゃあぁぁぁ！ 誰がお前等なんかにやるものか！ 加奈子さん…… 言葉も出ません。 [先頭ﾍﾟｰｼﾞを開く] [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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