「ごめんなさい、しっ失礼しました」 そう言うと彼女は走り去った。 女を振り払い彼女を追いかけようとした。 「行かないで!行くならあたし、死んでやるから!」 ビックリしてしまい、立ちすくんでしまったが、彼女を追いかけようと見たらもう姿は見えなかった。 深くため息をつき、哀れむように冷めた口調でいった。 「そんな事してなんになるんだよ。自分の事、もっと大切にしろよ。 オレは…あの子以外に恋愛感情は抱けない。 お前がどうしようとも、どうする事も出来ないんだ。 たしかにお前には今思えば嫌な思いもさせたと思う。 お前が終わった事だと思えないなら、どうして欲しい?」 まっすぐ見つめ強い視線で言った。 「今日この誕生日あたしにちょうだい。今日付き合ってくれたら…忘れるから」 誕生日…忘れてたよ。 断ったらこいつが今何をするかわからない。 でも… 「あたしのうちで!」 彼女の声が頭に響いた。 「わかった。今日限りだからな」 走り去った彼女が脳裏に焼き付いて、声は離れなかったが、腕をくまれ歩きだした。 心を遥か遠くに残したまま。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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