「ちょっとこい」 手を思いっきり引っ張り歩き出した。 学校から見えなくなった所で立ち止まり振り返った。 「ごめんなさい。でも電話してるのに出てくれないし、アドレスも変わっちゃったし。でもどうしても会いたくて」 いけないと思いながら、少しキレ気味に答えた。 「オレ言ったよな?好きな女いるって。いくらお前が思ってくれても、オレ答えられないから」 またこいつは泣いてしまうんだろう。 でもダメだ。 下手にかまうと、さらにこいつを傷つけてしまう。 沈黙があり、うつむいていた女が顔をあげた。 笑顔で言った…。 「だって好きなんだもん。しょうがないじゃん…付き合ってるの?その子とは」 笑顔の中に声は確実に震え、泣いているかのようだ。 「付き合って…」 『ないけど』と言おうとしたら、もの凄く大きな犬の叫び声がし、見ると彼女が立っていた。 あきらかに挙動不審な彼女を見て、また聞かれてしまったと思い、彼女の方へ行こうとした。 「彼女でしょ?」 そう言うと女は腕を引っ張り、くちびるにキスをした。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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