もうすぐ文化祭である。 うちの学校は文化祭にかなり力を入れてるらしく、一ヶ月間、授業は5限目までで、6限目は文化祭用になってるくらいだ。 それだけお祭り人間が多いんだろうな。 「ねぇ!ちょっ…手伝ってぇ!」 窓の向こう側で彼女が叫んでる。 行くとめちゃくちゃ大きい台を1人で運ぼうとしている。 「バカだな、こんな重いもん…よいしょっと。どこ運ぶんだよ」 「体育館」 「ったく、いくらお前が力あるって言っても、女なんだぞ。こっ、これは男のオレ様でも重いつーの」 ふと彼女の方を見ると不思議そうにこちらを見ている。 「何?」 「いや男なんだなぁって」 「はぁ?あたり前だろお前」 「細いから正直呼んだけど、持てるのかなって」 ヤバい。 バカにされてるのに、きょとんとした顔が妙に可愛い。 ヤバい、マジでやばい。 「あっ、ありがとうございます。後僕たち運ぶんで」 「あ〜、ども」 「ねぇ…顔赤いよ?ごめん、重かったよね!ジュース奢るよ!」 勘違いされたけど、まぁいいや。 もう少し一緒にいられるな… ん?やべっ。 一緒にいられるって、思考回路女みてぇだよ。 「行こう!」 「おぅ!一番高いのな」 「あの二人…出来てんじゃねーの?」 「いや、一応まだみたいよ」 そんな噂話をされてるとは… [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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