雨季になり、湿った空気がどんよりさせる。 ウザすぎる。 憂鬱な気分になりながら、教室に戻ろうとすると話し声が聞こえた。 あいつの声だ。 あいつは吹奏楽部に入っている。 体育会系のイメージがあるのでてっきりバスケとか、バレーとか、テニスだとか運動部に入るのかと思ってた。 それがある時、陸上部に入ったオレにたいし、嬉しそうに吹奏楽部に入ったと言った。 「意外だな」 そういうと彼女は少し不機嫌に「そう?」と答えていた。 あの後、ガサツだのなんだの言い合ったのを覚えてる。 今廊下に立って、この切り取られた景色を見てわかった。 あいつ、あの先輩が好きなんだ。 そう頭の中で言葉にした瞬間、何故か体全身が重く感じた。 なんだろう…この感じ。 えっ、オレ、もしかして… マジで?えっ、あいつだよ! しかも……… 失恋確定かよ。 笑うしかねーな。 無言で階段を上がっていった。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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