「今何時だ・・あ・・11時・・寝すぎたか?」 バイトが休みで、夜遅くまでゲームをしていたせいか、いつもよりも遅い起床時間となった。 「・・・恵は仕事か」 恵は、工場勤務。 正直、そう言う世界の人は普通の仕事をしないのかと思ってた。 まあ何が普通かわかんないけど。 だけど、彼は彼でもう学生の頃から夢があったのか学年の中でも成績はそれなりによかったらしいのに、大学には行かずに工場に入った。 どうやら知り合いの工場らしい。 「それにしても・・・」 散らかってる部屋。 「たまには、掃除しますか」 共同で使う場所は決まり事がある。 トイレは恵が掃除。 台所の掃除というか片付けはあたし。 でも買い物と作るのは、基本的には恵だけどその辺は臨機応変。 風呂は最後に出た人間。 共同で使う部屋は休みの日に気がついたらやる。 自分の部屋はもちろん自分で。 お金は全て折半。 食費は、まあうやむやな部分はあるんだけど。 「恵の部屋開いてるなぁ・・結構散らかってる・・・・やってやるか」 何気なしに扉を開け掃除機ごと中に入る。 「結構やってないなぁ、あいつ」 なんとなく部屋を見渡した。 そういや、いつもリビングで寝る間際まで喋ってたり、テレビ見たりしてるせいか部屋に入る事ってほとんどないかも・・・ あとからもちろんこの家にきたわけで、すでに恵の部屋は完成されている。 「・・・あいつらしい部屋」 ふと、パソコンを置いてある机を見た。 「ん?」 携帯 「あれ?あいつ携帯忘れ・・でも」 いつも持ってるものと違う。 「あれ・・・でも・・・そういや・・・」 古い携帯? なんとなくの記憶をたどり前の携帯だとわかった。 「そうだ。そうだ!高校ん時この携帯だったよ!うわぁ〜なつかしい」 別に前の携帯だから。 いまどき、ロックされてたり、チップで見れない。 自分がずっとスライド式で折りたたみのが、久しぶりだったのもあり、思わず携帯を開いた。 「え?」 笑顔の男。 トップ画面に笑顔の男。 「・・・誰?」 一瞬時間が止まった。 今まで、あたしはこの家に誰かを連れて来た事は無い。 でも、恵は違う。 学生時代からの友人、そしてそういう関係の友達。 仕事は、数人しかいないとか前に聞いた。 仕事関係は来てない。 そりゃあ、全ての友達なんて把握してないし、一度あったくらいじゃ忘れる。 でも、待ち受けにする・・・ まだみんなでとったものとか、プリの送信のものとかならあるけど、でも一人って・・・ まさか!! ふと、後ろを振り向いた。 「あたしの部屋の前の住人・・?」 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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