あたし+僕=何?

13

「チカちゃん♪」
振り向くと、恵が立っていた。
「学校さぼんなよ!」
そういうと、頭をコツンと叩いた。
「痛いじゃんか!つうか今何時よ。あんたもさぼってんじゃんか」

あたしは、昨日の告白をうけどうしていいかわからず学校へは行かずに、ファミレスにいた。
恵はにっこり笑うと、あたしの前の席に着いた。

「だれが座っていいっていいっつったよ」
「だれが昨日帰れって、いったよ。あ、このチョコパフェとジンジャーエールください」

・・・・だって。

「あの・・悪かったよ」
いきなり恵は謝ってきた。
「何?謝るならあたしじゃないの・・意地悪いいに来たの?」
「違うって。実はさ、昨日僕の話しをあまりにも真剣に聞くからさ・・・・ちょっと・・な?」
そう言うと、テーブルに両手をつき土下座ポーズをとった。
「え?え?何?もしかして」
「うん・・嘘」
「ええ!?じゃあ同性愛」
「ああ、ストップ、ストップ!!」

一瞬意味がわかんなかった。

「違う。そのまあ初恋というか、例の奴」
「・・・うん」
「付き合ってない・・・って話しで・・・あああ、ごめん!」

ちょっと、ムカッときたが自分の事もあるため、口を尖らせながらも笑顔で言った。

「許す」
何が許すかわかんないけど。
あたしのあまりにもすごい食いつきようと、真剣さに少し和らげようと「なんて嘘だよ」と言う予定が、あたしがいきなり帰ったために、今日学校にきたら謝ろうとしたらいない。
「探したんだ」
「ハイ」

お互い吹き出し笑った。
なんで帰ったかは言わなかったし、聞かれなかったがまた仲良くなれた気がした。

「じゃ・・・」
「何?」

なんで、女の子と付き合ったの?
気になったけど、それ以上は聞けなかった。
やっぱ100%なんて無理だけど、こんなに近くに人を感じれる事が自分にとってはすごい進歩で、嬉しくて仕方なくて、卒業するまで本当にずっと一緒にいた。

「友達」

複数系じゃないけど、こいつだけでいいやって思った。
そして、高校を卒業した。
毎日のようにいた恵は、少し離れた。

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